妊娠中のペーパードライバー克服体験談

わたしの体験をお話しします。わたしは当時26歳で、免許を取ってからかれこれ8年ほどペーパードライバーでした。というのも、地元は車がないと絶対に働けないというくらい辺鄙なところだったのですが、就職で他県に引越しをして、どこへいくにも電車1本、スッと行ける環境になってしまったからでした。そんなわたしがなぜペーパードライバーを克服しようとおもったのかというと、やはり妊娠がキッカケでした。いつかはこういう日が来るだろうなとはおもっていましたが、教習所のときの運転の怖さや自分に自信がもてなかったことなどから先送りにしていました。
結婚してまた僻地へ引っ越してしまっていたので、子供が生まれたら、小児科へは車で30分、最寄りのスーパーさえも歩いたら40分の距離でしたので絶対に不可欠でした。本当は市街地に引越しをしようよと言いたい気持ちをぐっとこらえ一念発起し、自動車教習所のペーパードライバー講習に申し込みました。わたしの通ったところは、その都度チケットを購入して、となりに教官が座っている車に乗って、1時間決められたコースをドライブするというものでした。初日は希望して、教習所内のコースを走らせてもらいました。いきなり道路へ出て行くのは絶対に無理だとおもっていたからです。それほどに運転に対しては苦手な意識がありました。
2回目で教官と相談をして、いちばん交通量の少なそうなコースを選んでいただき、路上コースを走りました。もう心臓はバックバクで、どうしようどうしようと頭のなかはパニックの状況でした。それでも、当時妊娠5か月だったので、もう先延ばしにはできないぞ!と、逃げずに突き進むことができました。
妊婦さんの運転ってやめたほうがいいって聞いたことがある、と教官に相談したところ、『もちろん妊婦さんのあいだは体は普通の状態とちがうから、それをきちんと頭において運転をするべきだ。異変を感じたら、その日は絶対に運転をしないこと。』とのお言葉をいただきました。確かに、妊婦だからなのか、久しぶりだからなのか、定かではないのですが、気持ちが昂ぶっていました。そんな普通じゃない状態で運転なんてしてはいけないよな、と納得したのを覚えています。妊婦の運転、賛否は両論だとは思いますが、わたしは、勇気を振り絞ってペーパードライバーを克服してよかった、と心底思っています。あのとき、生まれてからと先延ばしにはせず行っておいてよかったです。